根管治療において大切なこと 根管充填
投稿日:2017年5月26日
カテゴリ:根管治療
根管は汚れを取るときれいな空洞になる
歯の根の内部の管、専門用語で言うと「根管」から、「根管拡大」「根管内洗浄」「根管貼薬」により、汚れを取り除くと、そこには細菌がいなくなった(厳密に言うと”少なくなった”)きれいな空洞ができます。
これが、きれいな空洞になった根管の入り口です。
根管充填とは
このきれいになった空洞をそのままにしてはいけません。なぜなら、せっかくきれいにした空洞に細菌が入り込めば、そこは細菌が増殖し、繁殖し続ける、言わば、細菌が活発に活動できてしまう場所になってしまうからです。
この細菌が活動できるスペースを人工物で埋めて、失くす行程が「根管充填」です。きれいになった根管に充填する材料は「ガッタパーチャ」と呼ばれる樹脂と、そのガッタパーチャと根管をつなぐノリの役目をする「シーラー」です。
当院では、これらの材料を垂直加圧根管充填法のひとつである「Continuous Wave Condensation Technique」という方法を用いて根管充填を行います。
この根管充填を実際に行っている動画もご覧ください。
オレンジ色の材料がガッタパーチャ、白いものがシーラーです。ガッタパーチャは熱すると柔らかくなる特徴があるので、その特徴を利用し、根管内で熱して柔らかくなったガッタパーチャを押し込んで、緊密に充填するのが、この方法です。
まとめ
根管治療は、いかに根管の内部の汚れをきちんと取り除くかが、成功のカギです。そのきれいにした根管内に細菌が増殖しないように、根管を封鎖する目的で行うのが根管充填です。根管充填は、根管治療を成功に導くための重要なステップの一つです。
柳沢歯科医院
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