根管治療において大切なこと 仮封
投稿日:2017年5月25日
カテゴリ:根管治療
唾液の中には細菌がいっぱい
根管治療が失敗してしまう原因は、根の内部に細菌が入り込んでしまうことです。その細菌は、唾液中にもたくさん含まれています。そのため、唾液が根の内部に入り込むと、根管治療の失敗につながるのです。
治療と治療の間に細菌が入り込むのを防ぐフタ これが「仮封」
根管治療は、治療回数が何回かかかる治療です。そのため治療と治療の間に唾液が根の内部に入るのを防ぐ必要があります。この目的で行うのが仮封です。
当院で使用する仮封材「水硬性仮封材」
当院では、口の中の湿気を吸い込むことにより固まる「水硬性仮封材」を使用しています。
これが当院で使用している仮封材「キャビトン」です。GCという日本の会社から出ているものです。この材料には治療間に根の内部に汚れが入るのを防ぐ効果があります。
仮封材に使ってはいけない材料
治療間に根の内部に唾液や細菌が入ってしまう、フタの役割を果たすことのできない材料は使ってはいけません。その代表例が「ストッピング」と言われる材料です。この材料を使う歯科医院は、あるとは思いますが、この材料、根の内部に食べカスが入るのは防げますが、細菌や唾液が入るのを防ぐことができないのです。
まとめ
根管治療は、「根管拡大」「根管内洗浄」「根管貼薬」によって、根の内部の細菌を取り除き、きれいにする治療ですが、せっかくきれいにした根の内部に汚れが入り込んでは、頑張りが台無しです。このことを防ぐためにも、仮封はとても大事な役割を果たしています。
根管治療を成功させる上で、仮封はとても大切なステップです。
柳沢歯科医院
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