根管治療において大切なこと 作業長の決定
投稿日:2017年5月18日
カテゴリ:根管治療
作業長とは
根の長さのことです。根管治療をする上で、患者さんひとりひとり違う歯の正確な根の長さを測定することは、とても大切です。
作業長の測定方法
当院では2種類の方法により測定しています。
電気的根管長測定器を用いる方法
頬の粘膜と根を取り囲む組織「歯根膜」の電圧の差を利用して長さを測る機械です。この機械は日本で開発されました。これを用いて、作業長を正確に測定していきます。
これが当院で使用している電気的根管長測定器です。
レントゲン写真を用いる方法
電気的根管長測定器を用いて測定した作業長が正しいかどうかを、レントゲン写真を撮影して確認します。
これが根の長さを確認するために撮影したレントゲン写真です。リーマー、ファイルと呼ばれる細い針金のような器具を根の内部に挿入し、撮影します。白く写っている細いものが見えますが、これがその針金のような細い器具です。
このように二つの方法により、作業長を測定することが、治療の精度を向上させると考えています。
まとめ
根の長さ、つまり「作業長」を正確に測ることは、精密根管治療を成功に導くためのとても大切なステップになります。この長さにより、根の内部の汚れをどこまで取り除くのか、そして、どこまで最終的な薬を詰めるのかが決まるのです。
柳沢歯科医院
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