根管治療において大切なこと マイクロスコープ

投稿日:2017年5月14日

カテゴリ:根管治療

肉眼では見えない歯の内部

根管治療は、細菌のかたまりである虫歯や根の内部にはびこった汚れを取り除く治療ですが、口腔内にはえている小さな歯の、さらにその内部からその汚れを取り除くことは至難の技です。なぜなら、肉眼でその汚れを確認することができないからです。そのため、根管治療は手探りで、不確実な治療でした。

 

歯の内部を見ることを可能にするツール「マイクロスコープ」

そんな目に見えない不確実な根管治療を、確実な治療へと変えたのが「マイクロスコープ」、別名「歯科用顕微鏡」です。歯の内部を確実に見ることにより、根管治療は「よく見える確実な治療」へと変貌を遂げました。

 

マイクロスコープを用いた症例

そのマイクロスコープを用いて見ることのできる歯の内部がどのようになっているかを幾つかご紹介致します。

歯の内部にはびこった生ゴミのようなよごれです。

歯の内部から出てくる膿を確認しているところです。

根の内部にはびこった汚れをドリルで取り除いているところです。

このように、マイクロスコープにより、歯の内部の汚れを確実に取り除くことが可能になったのです。

 

まとめ

マイクロスコープを用いた根管治療の成功率は、以前の手探りで不確実なものの成功率と比較し、格段に高くなっています。このことは、世界的に認められている事実です。筆者個人としては、卒業してすぐにマイクロスコープを用いた根管治療を始めたため、マイクロスコープを使わない治療と比較することはできませんが、95%以上の成功率を上げることに成功しています。

根管治療を受けた後の、術後の長引く痛みに悩んでいる患者さんが後を絶ちません。根管治療でお困りの方は、ぜひ、マイクロスコープを用いた治療を受けられることとおすすめ致します。

柳沢歯科医院