根管治療においてな大切こと 診査
投稿日:2017年5月1日
カテゴリ:根管治療
診査の重要性
治療すべきその歯の神経は死んでいるのか?根管治療は必要なのか?はたまた、歯髄は保存することは可能なのか?
正確な診断をするためには、確実な診査が必要不可欠です。
診査の種類
問診
患者さんの症状を聞きます。痛みの有無、腫れの有無、温熱刺激による痛みの有無、痛みを感じている長さ、などの症状から、その歯の状態を予測します。
視診
治療が必要と疑われる歯に、虫歯がないか、歯肉に腫れはないかなど、目で見て確認します。
打診
治療が必要と疑われる歯を叩き、その反応を見ることにより、その歯の状態を確認します。
触診
治療が必要と疑われる歯の歯肉を触り、違和感の有無や、腫れ具合を確認します。
動揺度
歯の揺れを確認します。歯根は「歯周靭帯」と呼ばれる組織に覆われていて、これに炎症が起こると、歯が揺れることがあります。
歯周ポケット
歯と歯肉の間の溝を「歯周ポケット」と呼びますが、症状の疑われる歯の歯周ポケットを測定することにより、その歯の状態を把握することができます。
温度刺激診
歯に冷たい、または熱い刺激を加えることにより、患者さんがどのような反応をするのかを確認します。
歯髄電気診
歯に電気を流すことにより、その歯の歯髄の状態を確認します。この刺激に敏感になっている場合や、反応が遅かったり、全くない場合は、歯髄になんらかの問題が起きていることになります。
レントゲン写真
レントゲン写真から、歯の状態、虫歯の有無、根の先の炎症の有無などの確認します。また、レントゲン写真は立体的なものを平面上に撮しているだけなので、角度を変えて2枚撮影し、その2枚のレントゲンから、立体的な歯の形を想像し、治療に活かします。
CT撮影
治療が必要と疑われる歯の3次元的な映像診断をするために、CT撮影を行います。しかし、被ばく量が多いため、必要がある場合に行います。
まとめ
確実な診断が成り立つからこそ、処置方針が決まります。その確実な診断を行うためには、確実な診査が必要不可欠です。診査は、根管治療の最良の結果にたどりつくための第一歩です。
柳沢歯科医院
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