頭蓋顔面劣成長症候群に見られる症状

投稿日:2017年4月9日

カテゴリ:小児矯正

こんばんは😄

前回から、「頭蓋顔面劣成長症候群」についての説明を始めましたが、今回は頭蓋顔面が劣成長になることによってみられる症状と、劣成長になる主な原因(低位舌・口呼吸)により見られる症状を挙げていきたいと思います。

①頭蓋顔面劣成長により見られる症状

不正咬合とその他の口腔内異常(虫歯、歯周病) 

呼気通路閉鎖 

成長ホルモン分泌異常の可能性

脳神経伝達異常の可能性

 

②低位舌により見られる症状

気道閉塞による、いびき、睡眠時無呼吸 

椎骨動脈閉塞 

自律神経失調 

姿勢の悪化による全身バランスの狂い 

顎関節症

 

③口呼吸により見られる症状

易感染症(かぜ、インフルエンザなど) 

扁桃腺、アデノイドなどの肥大とそれに伴う病巣感染 

慢性呼吸性アルカローシスによる症状(ヘモグロビン酸素解離障害、喘息、血液循環障害)

このように、「頭蓋顔面劣成長症候群」には多くの症状がみられ、そして症状が出ていなくても、これらの身体異常のリスクがあると言えます。当院での小児矯正・頭蓋顔面科では、これらの症状の「改善と予防」を目的に治療を行います。

次回からは、これらひとつひとつの症状が、なぜ現れるのか、説明していきたいと思います。