根管処置歯は被せましょう
投稿日:2017年3月24日
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こんばんは😄
WBCはアメリカの優勝で幕を閉じましたが、スポーツはまだまだイベント盛りだくさんです😀今日の深夜のサッカーワールドカップ最終予選UAE戦に、選抜高校野球では早実の清宮選手の登場が待ち遠しい限りです😆花粉症がつらいですが、がんばって応援したいところですね。
今日の話は、根管治療の後、被せずに中途半端な詰め物を長い間装着していたがために、歯にヒビが入ってしまった患者さんについて説明致します。
術前のレントゲン写真です。根管治療が不十分な上に、インレータイプの修復物が装着されています。歯をも守るために、インレータイプの修復物を取り除き、クラウンタイプの補綴物に変えましょう、そして、不十分な根管治療もやり直しましょう、ということで、治療を始めました。
マイクロスコープを用いて、精密にインレーを取り除いているところの写真です。
インレーを取り除いたあとの写真。ヒビが入っていそうな嫌な予感が・・・
メチレンブルーという青い染色液で歯を染めて、マイクロスコープで観察しているところの写真。やはり、縦に走る青いラインが見えます。これは、ヒビが歯に入っているのです😣こうなってしまうと、手の施しようが無くなってしまうため、多くの場合は抜歯になってしまいます。
今回の症例では、幸い、炎症も痛みもないため、抜歯は免れましたが、歯にとっては時限爆弾を抱えているようなもの。いつ爆発し、炎症が強くなり腫れてしまったり、痛みが出るかわからない状態です😭これは、根管治療をした後、クラウンタイプの補綴物ではなく、インレータイプの修復物を装着したことが原因である可能性が非常に高いです。ある論文によると、インレータイプの修復物を装着した根管治療歯は、クラウンタイプの補綴物が装着された根管治療歯よりも6倍も抜歯される可能性が高かったそうです。
根管治療が終わった歯は、クラウンタイプの補綴物を装着してもらいましょう。残っている歯の量が多い場合にインレータイプにしたほうが、確かに、見た目も良いし、料金も安い。しかし、長い目で見たときに、歯の健康を守るためには、やはり、クラウンタイプの補綴物を装着するのが、より良い選択だと考えています。
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