不正咬合を予防する時代が来るかも・・・
投稿日:2017年3月10日
カテゴリ:小児矯正
おはようございます。
今日は、自分の考える予防について(個人的な願望も含まれますが)お話ししたいと思います。
口の中に関する予防というと、食生活に気をつけ、歯ブラシ、フッ素を駆使し、虫歯と歯周病にならない、ということが真っ先に思い浮かびますよね😀ここ30年で、ようやくこの考え方が浸透し始めてきましたね。素晴らしいことだと思います。では、なぜ、これらが予防できるようになったのでしょうか?答えは、原因がはっきりしているからです。原因は口の中の汚れ、バイキンです。これを感染と言います。虫歯、歯周病はバイキンの感染症なのです。原因がわかれば、それに対処し、そうならないようにするのが予防ですよね。まさに、食生活の改善、歯ブラシ、フッ素が虫歯、歯周病の予防ですよね。これらが予防できれば、歯の健康を保つことができ、全身の健康につながります。
ここで質問です。歯がなくなる原因はなんでしょうか?ひとつは今、説明した「感染」です。それと、もうひとつ、それは「力」です。歯は噛む力を支えますが、その力に耐えられず、歯がダメージを受け、抜かなければならないことが多々あります。この歯にかかる「力」に大きく関わること。それが、噛み合わせです。噛み合わせが悪い状態を不正咬合と言いますが、この不正咬合が原因で多くの歯がダメージを受け、なくなる歯が非常に多いのです。
では、この不正咬合。歯並びが悪くなる原因はなんでしょうか?この原因は歯医者のなかでも、はっきりしていません。しかし、最近の研究や臨床の結果から、歯並びが悪くなるのは、「舌が下がり、口が開き、口で呼吸している」ことが原因だということがわかってきています。現に、これらの原因に焦点を当て、歯並びを良くする矯正治療が徐々に広まりつつあります。
虫歯や歯周病と同じように原因がわかってきた不正咬合。舌を上顎につけ、口を閉じ、鼻呼吸することが不正咬合を予防すると自分は考えています。
将来、「子供のうちから鼻で呼吸をして、不正咬合を予防しよう」という時代が来るかもしれないし、来てほしいな、と思います。
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