根管治療で治るためのわかりやすいイメージ
投稿日:2024年11月8日
カテゴリ:根管治療
根管治療は歯の内部の細菌を可能な限り少なくすることで治癒へ導く治療です。
歯の内部のお掃除をしているということです。
家の大掃除をイメージしてみてください。
まずはある程度、荷物をどかして掃除しやすい環境にします。これが被せ物や古い材料を取り除きます。
それから箒や掃除機で綺麗にします。これが虫歯の除去です。
そして、濡れた雑巾で床を拭いたり、洗剤をつけて窓や細かい部分を綺麗にしていきます。これが根管内の洗浄です。
これが根管治療の流れです。
根管治療の難しさ
しかし、この根管治療ですが、お口の中で行っています。
唾液で濡れたり、ベロや頬があります。そして暗いです。
嵐の日に窓を開けて大掃除をしているような感じです。しかも、電気が消えて、懐中電灯しかありません。そして、掃除の障壁となる子供や赤ちゃんがいるような感じです。
嵐の状態で、窓を開けて、暗い中掃除をするので綺麗になりません。
これが根管治療の成功率が低い理由です。(保険根管治療は30〜50%の成功率)
窓を開けては掃除はできません。しっかりと締め切って外から何も入らないようにします。これがラバーダム防湿です。歯にかける青いゴム製のシート。
ラバーダムシートは舌や頬を排除することもできます。
子供や赤ちゃんを祖父母やシッターさんに預けることができました。
そして、家の電気をつけます。マイクロスコープの強いライト。拡大機能付き。
そして、作業着に着替えてマスクをすれば強いお薬を使って掃除することができます。
こうすることで大掃除が完璧にできます。
あとは時間をしっかりかけることです。短時間でお掃除はできません。しつこくこびりついた汚れは時間をかけて取り除く必要があります。
根管治療もマイクロスコープ、ラバーダム、その他の機器を使いこし、時間をかければ90%以上治ってきます。
当院の治療画像です。
歯にラバーダムシートをかけて強い光で照らして、内部を観察しています。
内部を洗浄液で綺麗にしています。洗浄液も強いお薬なのでお口にこぼれると火傷のような症状がでてしまいます。なのでラバーダムをしてないと少量しか使えません。もしくは濃度を薄めて安全に使っている先生もいます。しかしそれでは効果は減少してしまいます。
ラバーダムは薬液を効果的に使うためにも必要不可欠です。
ここからさらに根の内部を洗浄することで、根管治療を終えます。
ラバーダム、マイクロスコープ、などの機器と知識と経験、そして最低でも一回に60分以上の治療時間をかけることで根管治療は高い成功へ導くことができます。
根管治療(根の治療)お困りの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ださい。
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