根管治療では汚れの除去が重要です

投稿日:2024年10月10日

カテゴリ:根管治療

概要

左下の奥歯が噛むと痛いとの主訴で来院された患者さんです。

4年ほど前に根管治療をしてかぶせものをセットしたそうですが

それ以降はあまり歯科医院に通院しなかったとのことでした。

レントゲンや口腔内の診査からかぶせものを除去して

再根管治療を行なっていくことになりました。

原因を可及的に除去することが重要

 

レントゲンでの検査では左下の奥から3番目の歯の根に感染が起きている所見が見られ、根管に

入っている詰め物も不十分でした。

また、CTによる3次元的な確認を行なっても同様の所見が確認されました。

しかし、根管内の詰め物がしっかり入っているからといって問題ないとは限りません。

そこの感染や汚染物質が可及的に除去されていなければ当然そこに滞留するので

のちに同様の症状やさらに悪化した状態となり、最悪の場合は抜歯となってしまうことも

少なくありません。

これは他の患者さんでの治療中のマイクロスコープでの映像ですが、以前の詰め物や根幹の壁についている

汚染物質を除去する際にもこれほどの汚れや切削したものが出てきます。

このような状態で詰め物を綺麗に入れたとしても感染は残ったままの可能性が高いです。

マイクロスコープの使用により、可及的に菌が少ない状態にする事が根管治療において重要な

一つの要因となります。

今ある自分の歯をなるべく保存して食事したい、根の再治療をなるべく繰り返したくないという方は

マイクロスコープ下での根管治療をお勧めします。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。