痛みのない虫歯
投稿日:2024年10月2日
カテゴリ:虫歯治療
虫歯って痛みがあると思っていませんか?
虫歯と痛み
実は虫歯は痛みがない時間の方が長いです。
歯が痛くて歯医者に行ったら、大きな虫歯になっていて、神経を取らないといけないってことを経験した人は多いと思います。
やっぱり虫歯は痛いじゃん、と思うかもしれません。しかし、神経に達するくらい大きな虫歯になる前からずっと虫歯になっていたわけです。
小さい虫歯になった瞬間に痛みが発生ということはなかなかありません。
痛みなく小さな虫歯になり、ある程度大きくなった時に痛みが出て虫歯だと気づきます。
そして、場合によっては大きく虫歯になっても痛みを感じない場合もあります。
痛みを感じないことがあるというのを知らないと、『痛くなったら歯医者に行けばいい』となってしまいます。ここに大きな落とし穴があります。
歯は、初期の虫歯以外、歯質が回復することはありません。
虫歯が大きくなればなるほど、歯は失われてしまいます。
自分の歯が少なくなれば、治療してもその後の歯の寿命は短くなってしまいます。
だから、定期的にチェックをして、小さい虫歯の時点で治療に介入することがとても大事です。
そして、小さい虫歯は見つけるのも難しく、治療も細かい技術が必要になるので、マイクロスコープなどを使用した精度の高い治療をする方がその歯の寿命は長くなるでしょう。
例えば、この写真はある患者さんの上の前歯をマイクロスコープで記録したものです。
かなり拡大して見ています。
マイクロスコープの扱いに慣れているのと、この歯を見ただけで、虫歯があるのが分かります。
特殊な器具を使うと歯の間が見ることができます。歯の間に隙間ができたのでさらに拡大してみると、穴が空いているのがわかるでしょうか?これが小さい虫歯です。
これは肉眼ではなかなか気づかないです。
そして、本人は上の前歯がしみたり、痛くなったことはないと言っていました。しかし現実は虫歯が存在します。
患者さんにこの画像を見せたところ、治療を希望されたので治療をしました。
歯の一部を削りました。内部がボソボソして崩れているのがわかります。
当院ではこの時点で健康な歯と虫歯をわかりやすくするために、虫歯検知液を使用します。
虫歯治療では、健康な歯を削りつつ虫歯をとることがとても多いので、なるべく健康な歯を残すようにしています。虫歯染め出し液で染めた後です。虫歯が染まっています。
ラバーダムを行い、虫歯を取り切った写真です。
綺麗になったのがわかります。
元々小さい虫歯ですが、低侵襲の治療を行い神経を守ることができました。
今回はコンポジットレジンで充填しました。
段差なく綺麗に詰めることで再度虫歯になることを防ぎます。
虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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