銀歯を白くする治療。適正な治療がされているか判断する一つの方法。
投稿日:2024年9月26日
カテゴリ:虫歯治療
当院では、小さい銀の詰め物を白くする治療をたくさん行っています。
詰め物を白くする方法は二種類あり、コンポジットレジン(高強度のプラスチック)かセラミックインレーがあります。
当院では、ほとんどをコンポジットレジンで行っています。
どちらもメリットデメリットがありますが、コンポジットレジンは歯に直接接着し、取れることはまずありません。適合性がとてもよく、他の詰め物に比べて再度虫歯になる可能性が低いです。欠けてしまうことはありますが、修正しやすいので大きな問題が起こりにくいです。
ただ、歯科医師の技術依存がとても高いです。保険治療でも可能なので、多くの歯科医師が行っていますが、再治療がない精度の高い治療を行えている先生は限られています。
セラミックインレーは脱離や適合性の面での不安があるため当院では希望がある時のみ以外は行っていません。
コンポジットレジンは難しい
コンポジットレジンでの治療はとても難しいです。そして患者さんは治療が適切に行われているかとても分かりづらいです。
コンポジットレジンの治療が適切に行えているかどうかの判断をどうしたらいいのでしょうか?
そもそも適正な治療とは?
私とっての適切なコンポジットレジンの治療は、再度虫歯にならないように、『取れない、段差がない、隙間がない』ということです。銀歯が白くて綺麗になったというのももちろん大事ですが、それよりも再度虫歯にならないで、その歯が一生使える方が大事だと私は考えています。
『取れない、段差がない、隙間がない』は適切な接着操作、適切な充填、適切な研磨で達成されます。
これらを叶えるためには、時間と機器、道具が必要になります。
適切なコンポジットレジンの判断基準
この時間、機器、道具を目安にすると適切にコンポジットレジンを行っているかわかると思います。
当院では一本の虫歯を治療するのに、最低でも60分以上かかります。60分から90分くらいが平均治療時間です。
そして、機器はマイクロスコープです。歯科用の顕微鏡で当院ではほとんどの治療に使用しています。
マイクロスコープがなくても、高倍率の拡大鏡でもいいと思います。小さい歯を肉眼で見ても高い精度で治療はできません。拡大して治療することが必須です。
後は、防湿のための器具、ラバーダム防湿やそれに準ずる防湿装置などの使用です。口腔内は唾液や呼気、舌や頬が動いており、接着操作に不向きです。ラバーダム防湿はそれらを排除し、安定した環境で治療を行えます。
私の考える適切なコンポジットレジンの治療はこのような基準で行っています。
自分が虫歯になったときや銀の詰め物をやりかえるときに歯医者を探すなら、治療時間、マイクロスコープ、ラバーダム防湿を行っているかどうかをチェックして、あとは先生と相談して治療を決めます。
皆様が望む治療が見つかれば幸いです。
当院でのコンポジットレジン治療
銀歯のやりかえの治療です。
銀歯をとっていきました。
これらの写真は実際に私が治療している最中に見ている画像です。
歯を拡大して見ることで虫歯の取り残しのないように、そして、なるべく健康な歯を削らないように治療を行っています。
青いシートがラバーダムシートです。
マイクロスコープとラバーダムシートによって精度の高い治療が行えます。
治療が終わったところです。最初の銀の詰め物の段差がなくなり滑らかになったのがわかると思います。
色も歯と馴染んでいますが、それよりも汚れがつかないように段差や隙間がなく、そして綺麗に研磨されていることが大事です。
このように精度の高い治療をするには、60分から90分かかります。
私は、コンポジットレジンでの治療では、その歯を二度と虫歯にしないようにと気持ちを込めて治療を行っています。
虫歯治療や銀の詰め物のやりかえでお悩みんで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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