歯のヒビの下に小さい虫歯。しっかり見つけて治療する。
投稿日:2024年6月12日
カテゴリ:虫歯治療
歯のヒビ(クラック、亀裂)を見たこと見たことある方はいるでしょうか?
歯のヒビはさまざま状態があり、大きく割れている時以外は肉眼で見ることは困難です。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用すると肉眼の20倍ほど拡大して見ることができるのでヒビを見つけることができます。そして、マイクロスコープは写真や動画を撮ることができるので、患者さんもヒビを見ることが出来ます。
ヒビの確認
ヒビは患者さんも見た方がいいと私は思っています。
当院ではヒビがあった場合、マイクロスコープで撮影して必ず患者さんと共有します。
なぜかというと、ヒビの下に虫歯があったり、ヒビのせいで抜歯になることがあるので確認して納得してもらいたいからです。
通常、根管治療をしている歯に大きなヒビが見つかった場合は抜歯になることが多いです。
(ひびがなぜ抜歯が必要になるかは他のブログ等を参照してください)
しかし、ヒビがあったら全て抜歯ではなく、部分的なヒビなどでは歯を残せる場合もあります。
一般の歯医者さんでは、患者さんにヒビを確認してもらわずに、ヒビがあるので歯を抜きましょうと宣告することが多いと聞きます。
どのような部位にどのようにヒビがあるから問題なのか、抜歯なのか、など自分が患者さんだったら説明を受けて納得したいです。だから当院では、必ず治療する歯のヒビは患者さんと共有するようにしています。
ヒビの下に虫歯
具体的にどのようにヒビを見せているかお見せします。
この画像でヒビが見えるでしょうか?マイクロスコープで確認しています。
画像の問題で見にくいですが、このようにヒビが入っています。
特殊な器具を使って歯の間を確認してみると黒くなっているのがわかります。
ヒビもうっすら見えるでしょうか?
これはヒビの下で虫歯が存在している状態です。
実際に削っていくと白と黒くなっている虫歯が出てきました。
これを放置すると虫歯が大きくなり、神経をとることになります。
ラバーダム防湿を行い、虫歯とヒビだけを選択的に削り、健康な歯を削らずに治療を行いました。
ダイレクトボンディング法で詰めました。
ヒビは状態によって抜歯が必要だったり、虫歯治療が必要だったり、経過観察でいい場合だったりとさまざまあります。
ヒビがあった場合は担当医とよく相談して治療を決めることをお勧めします。
ヒビで困っていたり、虫歯治療で困っていて調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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