マイクロスコープで分かる根管内の汚れ

投稿日:2024年5月28日

カテゴリ:根管治療

概要

先日、奥歯の歯茎の腫れを主訴に来院された患者さんです。根管治療を始める前に虫歯の除去と

唾液や血液などが混入しないようにするラバーダムを使用するためにコンポジットレジンで壁を

作る治療まで終えています。

今回の治療でいよいよ根管の中を治療していきます。

根管内の感染物質や細い根管はマイクロスコープでよくわかる

仮蓋を除去した後の根管内をマイクロスコープで見た写真です。

感染物質や以前の詰め物が残存している影響で根管もはっきりとは見えない状態にまで

汚染されてしまっています。

根管内の可及的な感染物質の除去は、根管治療の成功率を上げる重要な要因の一つです。

そしてその感染物質の除去にはマイクロスコープが有効的です。

肉眼でここまで確認するのは困難であり、より多くの歯質を削ってしまう恐れもあります。

今回の治療ではいきなり根管内を触らず、まず汚染を除去していきます。

先程に比べて、だいぶ汚れが減っていきました。

これでも治療途中なので、元々かなり汚染されていたことがわかります。

マイクロスコープを使用していることにより根管の位置もわかりやすくなり、歯の削る量も最低限に抑える

事ができています。

いきなり、根管を触らずに遠回りしているように見える治療かもしれませんが、根管治療成功の確率を

上げていくためにはこの過程が非常に重要となっていきます。

今ある自分の歯をなるべく保存して食事したい、根の再治療をなるべく繰り返したくないという方は

マイクロスコープ下での根管治療をお勧めします。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。