根管治療の成功率に大きく差が出るところ
投稿日:2024年5月9日
カテゴリ:根管治療
日本の根管治療の成功率が低いのはご存知でしょうか?
根管治療
虫歯が大きくて神経をとる場合や、根の先に膿が溜まったときに行う治療が根管治療です。
根管治療は歯の内部の細菌を取り除くことが目的です。
ただ、歯の内部の構造は複雑で、細菌もとても小さいので完全に細菌を取り除くことは難しいです。
そして、一般の保険での根管治療は、さまざまな制約があり、成功率が低いのが現状です。
全国での根管治療の成功率は3〜5割とも言われています。
実際に当院に来た患者さんを診察してみると、以前根管治療した歯の根の先に膿ができていることがかなり多い実感があります。
当院やその他の根管治療に特化した歯科医院は、成功率が9割以上あります。
その理由は、マイクロスコープ、ラバーダム、CTがあり、さらにニッケルチタンファイルやMTAなどを揃えて、そして根管治療に対しての知識と経験が豊富だからです。
根管治療はこれらの機器や道具がなくても行うことは可能ですが、やはり成功率がかなり下がってしまいます。
特にマイクロスコープはなくてはならないと感じています。
マイクロスコープは歯科用の顕微鏡で、強い光で明るくし、歯を大きく拡大してみることができ、さらに動画や写真を撮ることができます。
実際のマイクロスコープを使用しているところの写真です。
これは最低倍率で歯を見ています。これでは歯の内部はよく見えません。
しかし、肉眼での治療はこの状態より小さいので、内部は全く見えず、感覚での治療になってしまいます。
ちなみに、周囲の青いシートはラバーダムシートと言います。治療したい歯だけを露出することで、治療中に唾液や血液の侵入や、舌や頬の排除、薬液の漏れの防止などができます。成功率の高い根管治療には必須です。
拡大率を少し上げました。少し見えてきましたが、まだ分かりづらいです。
だいぶ大きく見えてきました。
これで根管治療がやりやすくなりました。
ここまで拡大して初めて内部の状態がわかり、治療がスムーズに行えます。
本来はさらに拡大したり、内部の状態を細かく確認し、どこに汚れが溜まっているか、どのような形態をしているか観察しながら、超音波のチップや洗浄液を使用して綺麗にしていきます。
このように専用の機器、道具を使用することで高い精度の根管治療が行えます。
根管治療は、何度も治療回数をかけてもなかなか良くはなりません。
根管治療に特化した歯科医院で治してもらうのをお勧めします。
根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
■ 他の記事を読む■