親知らずのせいで虫歯。放置すると手前の歯を抜歯することになります。
投稿日:2024年4月20日
カテゴリ:親知らず
親知らずは一番奥の歯で、人によっては、まっすぐ生えたり斜めに生えたり、骨の中に埋まっていたり、そもそも存在しなかったりと様々な状態を呈しています。
まっすぐ綺麗に生えていて、歯ブラシが当てられて綺麗にできてる歯は問題ありませんが、磨けない親知らずは、虫歯や歯周病のリスクがとても高いです。
例えばこのレントゲンを見てください。右側に写っている傾いた歯が親知らずです。
傾いているので歯と歯の間が磨けません。虫歯と歯周病になっているのがわかります。
親知らずはこのように隣の歯を虫歯にしてしまうことがあります。
そして、この親知らずのせいで虫歯になった場合、治療はとても難しく、予後が悪です。
この歯の寿命は著しく低下してしまいます。
先日来た患者さんの奥歯のレントゲンです。
このかたは親知らずはすでに抜いていますが、親知らずの手前の歯が虫歯になっています。
イメージだとこのような感じでしょうか。親知らずがあったために歯と歯の間に汚れが詰まり、虫歯になってしまっています。
この部位の治療は、マイクロスコープを使用して虫歯治療する先生でも難しく、困るでしょう。
一般の肉眼での治療の場合、虫歯が取りきれない、削りすぎる、しっかり接着できない、型取りできない、神経を取ることになる、などの問題が起こることでしょう。当然このような状態では、再度虫歯になり、より歯を削ることになり、ゆくゆくは抜歯になってしまうでしょう。
このような虫歯になってしまった場合は、マイクロスコープで確認して精密に直す必要があります。
これは先ほどのレントゲンの方の口腔内写真です、
明らかに虫歯になっており、さらに汚れが溜まっているのがわかります。放置すればどんどん虫歯が進行してしまうでしょう。
虫歯とヒビが入っていたのでそこを削っていきます。
虫歯染め出し液を使用して、虫歯の範囲を明確にします。
虫歯を染めすことにより、虫歯の取り残しの防止と、健康な歯質を明確にするので、削る量を最小限にして、かつ虫歯をしっかり取り除くことができます。
詰め終わった状態の写真です。穴が埋まって滑らかになっているのがわかると思います。
詰めたところがわからないくらい滑らかな状態がとても大事です。
(圧排糸)歯と歯茎の境目を明示したり、出血や浸出液のコントロールのために、青い糸を歯と歯茎の境目においています。治療後に外します。
レントゲンで見るとこのようになっています。段差なく綺麗に詰めてあるのがわかります。
親知らずの怖いところの一つは、親知らず自体の虫歯などの問題ではなく、その隣の大事な歯を虫歯や歯周病にしてしまうことです。
親知らずのせいで虫歯になったり、親知らずの診断で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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