根管治療で使用する道具
投稿日:2024年3月30日
カテゴリ:根管治療
大きい虫歯で神経が壊死した場合、根管治療が必要になります。
虫歯や内部の汚れを取り除き、綺麗にした状態で封鎖することで治癒を図ります。
ただ、歯の内部はとても小さく、さらに複雑です。そのため一般の保険での根管治療は成功率が3〜5割程度しかないと言われています。
根管治療が失敗すると、再度根管治療を行うか、外科的に根の先を切ったり、歯ごと汚れをとることになります。歯ごと汚れを取ることを抜歯と言います。抜歯すれば汚れが必ず取れますが、歯もなくなってしまいます。
なので根管治療を成功させることが歯を残すことに大きくつながります。
根管治療の成功率
当院では、精度の高い根管治療を行うことで、成功率が9割ほど維持することができています。
これは、根管治療に特化した歯科医院であれば同程度の成功率があると言われています。
そのためにはラバーダム防湿、マイクロスコープ、CT、ニッケルチタンファイル、などの機器が最低限必要になります。これに加えて知識や経験が必要になってきます。
これはマイクロスコープを使用して歯を拡大して記録したものです。
青いシートで全体を覆っています。これはラバーダムシートといい、唾液や血液の侵入防止、舌や頬の排除、湿度のコントロール、薬液の漏れ防止、誤飲防止など様々な効果のある防湿の道具です。
そして、歯の周囲はさらに密閉するためにシーリング剤を使用しています。
ここまでして初めて精度の高い根管治療が行えます。
ファイルを根管内に挿入している写真です。
ファイルとは、根の内部の汚れをとったり、根の先へ探索していくなどに使用する道具です。
ドリル状になっており、その形態や太さや長さもたくさん種類があり、根管に合わせて選択します。
マイクロスコープがあるので、根の穴をしっかりみてファイルを挿入することができますが、マイクロスコープがないと盲目的に行わなければならず、感覚で根に挿入することになります。そのために、挿入できずに汚れたままの根管が取り残されたり、違う方向に削ってしまったりと、様々なトラブルが起きてしまいます。
ファイルで綺麗にしながら、洗浄液で綺麗にしていきます。
ある程度綺麗になったら根管充填を行い、根管治療は終わります。
このように様々な道具を使用することで、精度の高い根管治療をすることができます。
根管治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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