根管治療前に大事な隔壁
投稿日:2024年3月26日
カテゴリ:根管治療
根管治療で成功率を上げるためには、ラバーダムシートの使用が必須と言われています。
このラバーダムシートを正しく使用するためには、クランプという金属製の留金を歯に引っ掛けて、シートを維持します。
ただ、根管治療を行う歯は、大きく虫歯になっている歯を多く、クランプがかけるのが難しいことが多いです。
そのために、根管治療の前に、隔壁という壁を作る必要があります。
隔壁がないとラバーダムもかけるのが難しく、薬液が漏れる可能性や、逆に唾液等の侵入を許してしまうことにもなります。
なので根管治療前にはほぼ必ず隔壁を作成します。(ただし、歯が全周厚みを持って存在する場合は必要ないです。隔壁がなくてもラバーダムシートがかけられるため)
実際の根管治療前の隔壁作成のケースです。
歯の真ん中には仮の蓋が入っています。
一部が大きく削れているのがわかると思います。このままでは簡単にラバーダムシートがかけられません。
これが隔壁を作成して、ラバーダムシートをかけた状態です。
先ほど欠けていた部分が修復されているのがわかると思います。この隔壁のお陰で、ラバーダムも無理なくかけることができますし、この写真のように洗浄液を使用しても、流れ出ることはありません。
隔壁を作成するのには少し時間がかかります。なかなか一般の歯科医院だと、その時間を取ってまで隔壁を作成しないことが多いです。しかし、根管治療にはこのような時間のかかる工程があります。この工程を省かずに丁寧に治療を行なっているので、当院は根管治療での成功率が高いと実感しています。
根管治療は、一つ一つの工程を丁寧に積み重ねることで高い成功率を出すことができます。
歯を長持ちさせたい、根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
■ 他の記事を読む■