詰め物は段差なく詰めることで二次カリエスを防止します。

小さい虫歯治療は、金属の詰め物かセラミックの詰め物、白いコンポジットレジンで詰めることが一般的です。それぞれにメリットデメリットがあり、先生によって考え方や得意不得意などがあり、患者さんの希望に合わせて選ぶ形になります。

当院では、ほとんどがコンポジットレジン（高分子の樹脂）で詰めることが多いです。たまに、セラミックや金属での詰め物も選択することがあります。

コンポジットレジンで虫歯を詰めることをダイレクトボンディング法といい、現在は一番多く選択される治療ではありますが、他の詰め物より一番歯科医師の技術の差が出る治療になります。

詰め物の治療は虫歯治療で、最初に行う治療です。この治療が適切にできていないと、数年後に詰め物が取れたり、詰め物の下で虫歯になって再度治療が必要になります。

二次カリエス

一度治療した歯に再度発生した虫歯を二次カリエスと言います。

この二次カリエスの頻度がとても高く、保険診療では問題になっています。

皆さんも治療した歯が取れたり、痛みが出た経験はあると思います。

当院では、この二次カリエスを防止するために、徹底的に気をつけています。

二次カリエスの原因は、虫歯の取り残しか適合不良です。

虫歯がきれいに取りきれいなければ、治療後に進行してしまい、虫歯が大きくなってしまいます。

虫歯が残っていると、接着力も弱く、隙間ができたり脱離の原因にもなります。

そして、適合不良は、接着操作中の唾液や滲出液、血液による接着阻害や、充填操作不良によっての段差や充填不足などがあります。

当院では、マイクロスコープを使用して拡大して見ることで、虫歯の除去、詰め物の精度を上げています。そして虫歯染め出し液で虫歯を染め出すことで、虫歯と健康な歯の部位を明確にして、健康な部分を削らないように虫歯だけを除去します。ラバーダムをすることで、接着操作中の唾液、血液、舌、頬を排除することができます。

そして、小さい虫歯治療こそ、細かい操作が必要になります。

一つの虫歯治療に一般の先生だと15分から30分くらいの時間で治療しますが、私は60分から90分ほどかけて治療します。それだけ時間をかけて行わないと、適合性のいい詰め物はできません。

そしてこの小さい虫歯をどれだけ丁寧に治療できるかで、その後の二次カリエスの発生に関与し、一回の治療で二度と虫歯にならないのか、それとも、何度も治療を繰り返し、歯がなくなってしまうのかが決まります。これは数年前に他院で詰め物の治療をしたはです。

上に見える歯に詰め物があります。詰めた周りには褐線がみえ段差になっています。

レントゲンで虫歯になっていることがわかっているので、治療を行いました。

少し削りました。中で虫歯になっているのがわかります。虫歯の取り残しでしょう。

治療後です。

段差なく滑らかに詰めてあります。

小さい虫歯治療こそしっかりと治療してもらうべきです。

短時間でチャチャっと治療すると数年後数十年後にとても後悔することになるのでしっかり先生と相談することをお勧めします。

虫歯治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科院にご連絡ください。