歯を削らない治療。少しでも歯を長持ちさせるために

当院は根の治療（根管治療）に特化した歯科医院です。

根管治療は根の先に炎症が起こったとき（根尖性歯周炎など）に行う治療で、歯を残す要の治療です。

根管治療で治らないケースは外科治療が必要になり、それでも治らないケースや適応外のケースは抜歯になることがとても多いです。根管治療での外科治療はとても難しく高い精度で行っている先生が少ないです。

そもそも根管治療をした歯は割れるリスクが高くなり、治療が成功しても抜歯になるリスクが高いです。

だから私が常々考えているのは、根管治療にならないようにすることです。

虫歯の範囲が大きくなったり、神経を抜くような状況にならないように努めることで、抜歯のリスクを下げる必要がある、と考えています。

当院では根管治療に特化していると書きましたが、実は根管治療以外に小さい虫歯治療、神経を残す治療も特化して行っています。

神経を残す治療（歯髄保存療法）が大事なのはもちろんですが、小さい虫歯をどれだけ高い精度で行えるかがその歯の寿命を決めていると思っています。

他の体の病気もそうですが、ステージ4よりステージ1で再発しないようにしっかり治すことが予後がいいです。

虫歯治療はみなさんそこまで慎重になってないような気がします

1回で15分くらいでチャチャっと詰めてもらえると思っている気がします。

そして、患者さんもそうですが、歯科医師でもまだ、小さい虫歯治療を時間をかけてしっかり治すことに重きを置いている人は少ないと感じます。

当院では小さい虫歯をしっかり治療して、その歯を2度と虫歯にならないような精度で守ることを目指しています。実際の症例です。

上の奥歯に近い歯です。

わかりにくいですが歯と歯の間が虫歯になっています。

少し削ったところです。中がドロドロになっています。

虫歯染め出し液を使用しています。

これを使用すると虫歯がはっきりとわかります。

そして健康な部分もしっかりわかるので余分なところを削らずに虫歯だけを削ることができます。

これも歯を残すことにつながっています。

この後は虫歯だけを削って白い詰め物で詰めていきます。

詰め終わりました。

綺麗に詰まっているのがわかります。大事なのは色があっているよりも、段差なく、隙間なく、滑らかにできているかということです。段差があったり隙間があると、汚れがつきやすくなり、再度虫歯なってしまいます。

15分の治療では詰めて噛ませることはできても、高い精度でやるのは難しいです。

だから取れたり、再度虫歯になってしまいます。

当院では虫歯治療に60分から75分ほど時間をかけて丁寧に治療をします。

そして2度と虫歯にならないようにしっかりケアの仕方などのお話をします。

虫歯治療や根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。