根の治療の必須道具
投稿日:2022年11月29日
カテゴリ:根管治療
歯科で行われる頻度の高い治療の中に根管治療があります。
虫歯が大きくなったり、根の先に膿ができて痛みが出てり、歯茎が腫れてた場合に行う治療の一つです。
歯の内部が汚れて細菌が繁殖したことが原因であるため、虫歯を削り、歯の内部の汚染物質の除去、洗浄液で洗うことで可能な限り綺麗にしていくことで治癒を図ります。
全国的にこの治療はとてもたくさん行われていますが、保険治療での成功率はとても低いです。あるデータでは、保険治療での成功率は3〜5割という報告もあります。
それには原因がいくつかあります。
その一つにマイクロスコープの使用が挙げられます。
マイクロスコープというのは歯科用の顕微鏡になります。
肉眼の2〜30倍くらい拡大することができます。
保険治療では全ての治療にマイクロスコープが使うことができないのと、そもそも所有していなかったり、使用する技術不足や時間不足という問題もあります。
当院のような根管治療や虫歯治療に特化している医院では、マイクロスコープの使用は必須です。
昔は、歯を肉眼でしかみることができなかったので、どちらかというと手指の感覚で治療をしていましたが、今は明確に見ることができます。
この写真は下の奥歯の内部の写真です。
以前根管治療した歯の再治療になります。古い材料が三箇所詰められているのがわかります。
まずはこれを除去して、汚れをとって、綺麗にしてから新しい材料で封鎖していくことが治療の流れです。
少し綺麗になったのがわかります。
三箇所のうち二箇所は一つにつながりました。
二つに見えていた穴は一つの細長い穴でした。
以前治療した医院ではおそらくマイクロスコープを使用していないために、隙間を見つけることができなかったのでしょう。
このように隙間が残っているとそこは細菌が繁殖するスペースになるので、しっかりと汚れを取り除き、洗浄して、封鎖していきます。
マイクロスコープがあるのでこのような細かいところを正確に見て判断することができます。
一つの症例ですが、根管治療にはマイクロスコープは必須だと感じます。
根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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