歯の根っこの治療に使う細い道具
投稿日:2022年11月15日
カテゴリ:根管治療
虫歯が大きくなった時に行う治療に歯の根っこの治療というものがあります。
専門用語で根管治療と言います。
虫歯は、歯の内部が汚れて細菌が繁殖し細菌感染している状態です。
症状としては、鋭い痛み、持続的な鈍痛や歯茎の腫れ、膿が歯茎から出る、などさまざまあります。
治療方針としては、原因の細菌の除去です。
汚れをしっかりとり、可能な限り細菌を除去して清潔な状態で歯の内部を封鎖していくと、あとは自身の体の治癒力で治っていきます。
しかし、可能な限り細菌を除去することがとても難しいのがこの治療の成功率が低いところです。(全国の一般的な根管治療の成功率は3〜5割)
ちなみに当院のような根管治療に特化している医院の成功率は8〜9割程と言われています。
根管治療に使用する道具
根管治療に使用する道具の一つに細い針のようなものを使用します。この細い金属にはねじ山があり、根を切削できるようになっています。
根の内部の汚れをかき出したり、根の内部の形を綺麗に整えたりするために使用します。
歯科医師になりたての頃はこの道具一つ使うのも一苦労でした。
歯自体が小さいですし、その小さい歯の根の穴はとんでもなく小さくて、さらにお口の中なので見にくいのと、道具が入りづらいなどがあります。
針の穴に糸を通すのを暗闇でかつ小さい箱の中でやるようなものです。
この画像はマイクロスコープという歯科用の顕微鏡を使って、強い光で明るくしてさらに拡大して記録したものです。
歯の内部に根の穴が三つ見えています。この穴の周りや、根の中を綺麗にしていくことで治癒を図ります。
このようにファイルを入れて根の長さを測ったり、内部の汚れをかき出したりします。
長さも太さもさまざまあり、用途によって使い分けています。
根管治療にはさまざまな道具、知識、経験が必要です。
少しづつ成功率を上げて、高い成功率を維持することがとても大事です。
根管治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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