噛むと痛くなった歯の治療

投稿日:2022年5月31日

カテゴリ:根管治療

今まで痛みがなく問題なかったのに、最近噛むと痛みや違和感があると患者さんが来院されました。

歯茎の検査、歯の神経の検査、レントゲンでの歯の周囲の状態など検査を行った結果、根の先に膿が溜まっているのがわかりました。

根尖性歯周炎

根の先に膿が溜まる病気には根尖性歯周炎というものがあります。

根尖性歯周炎の原因は細菌感染です。

歯の内部に細菌が侵入して、増殖している状態なので、根尖性歯周炎を治すには細菌を除去する必要があります。

しかし、細菌を歯の内部から全部取り除くことは不可能です。

歯の内部の構造は小さく、さらに複雑で洗浄する道具が届きません。

家のお掃除と一緒で、大まかなお掃除は簡単ですが、冷蔵庫の下は難しいですよね。さらに、配管や色々なものの裏側は綺麗にできのに限界があります。埃ひとつない状態にはできません。

しかし、ある程度歯の内部を綺麗にするとたとえ細菌が残っていても、悪い症状が出るレベルの量ではなかったり、自身の免疫が治してくれます。

よって根尖性歯周炎を治療する時に心がけることは可能な限り細菌を取り除くことです。

これは歯の内部をマイクロスコープで拡大してみているところです。

歯の内部は神経が腐敗している状態でした。

細菌が内部に侵入して、神経を腐らせてしまい、さらに根の先に炎症を引き起こしてしまっています。

洗浄液や器具を使用して内部を綺麗にしていきます。

この画像で見えているのは、歯の内部の上部です。

ここが根の入り口でそこから先に細く根の先へ続いています。

根の先の方も少し見えてきました。

このように歯の内部を徹底的に綺麗にすることで、細菌が減り、炎症が落ち着いていきます。

根管治療は難しく、治療がうまくいかないと抜歯につながってしまいます。

最初に歯の内部を触る状況で、その歯の寿命が決まってしまいます。

根管治療を受ける場合は、特化した医院で治療を受けるべきです。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。