暗くなった前歯を綺麗にする治療

投稿日:2022年3月31日

カテゴリ:根管治療

前歯は黒くなると目立つので、治したいという方は多いですよね。

この患者さんは昔、前歯の根の治療をして、段々と歯が黒くなったことが気になると悩み当院に来院されました。

歯をぶつけて神経が死んでしまったり、虫歯で神経をとった歯は黒くなることがあります。

見た目の改善には、表面にセラミックを薄く貼り付けたり、内部から脱色したり、大きく被せ物をする治療法などさまざまあります。

今回は患者さんと相談して、根の治療を再度行い、被せ物にする方法を選択しました。

レントゲン写真です。

歯の内部に白く写っているのが神経を取った後に根の中の空間を封鎖するガッタパーチャというゴム性の材料です。神経を取ると根の中は空洞状になるので、綺麗にして緊密に詰めないと隙間から細菌が繁殖してしまいます。

今回は再治療なので、ガッタパーチャを取り除き、洗浄液で根の中を何度も洗い、清潔になったところで、再度新しいガッタパーチャで封鎖していきます。

根の中を綺麗にして、根の長さを測っているところです。

根の先まで道具を挿入し、レントゲンで取ることで、歯の長さや湾曲度合いなどを調べることができます。

歯の形は大まかには形が決まっていますが、人それぞれ、歯それぞれが根の長さ、太さ、湾曲度合い、根の数などさまざま違います。それが根の治療の成功率が低い一つの理由です。

このような理由でレントゲン、CTをとり、その歯の状況を色々な角度、色々な条件で見ることで少しでも治療を優位に進めるようにします。

根の先だけお薬を入れて確認しているところです。

綺麗に入っているのがわかります。

このように正しいステップを踏み、精度の高い治療を行います。

この後は上部を封鎖して、形を作り、型取りをして、技工士さんに被せ物を作ってもらい歯をセットしていきます。

今回はジルコボンドという種類の被せ物を作成してもらいました。

模型上でも綺麗なのがわかります。私自身、技工士さんのラボまで見学して仕事風景を見てきましたが、顕微鏡を使ってとても精密な治療を行っていました。

信頼できる技工士さんです。

セットするとこのようになります。

違和感なくセットできました。

もちろん、自分の歯には敵いませんが、いわゆる被せ物をした感じはありません。隣の歯だけではなく、全体としてのバランスもいいです。

患者さんも以前と比べると見違えるように綺麗になったと喜んでいました。

前歯が綺麗になったことで、他の歯も大事にするように歯磨きへの意識も高まったそうです。

悪くなってから直すではなく、悪くならないようにすることが理想なので私としてもとても嬉しいです。

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