銀歯の不適合。再根管治療へ
投稿日:2022年3月12日
カテゴリ:根管治療
大きい虫歯があった場合、根管治療を行い、土台を立てて、被せ物をすることで噛むことができるように治癒を図ります。
イメージで表すとこのようになります。
虫歯の原因
お口の中の病気の虫歯や歯周病の原因は細菌です。
細菌を取り除けば、自然と治っていきます。
虫歯が大きくなると根の中に細菌が住み着くことが多く、根の中を綺麗にすることを根管治療と言います。
綺麗にした後は、土台、被せ物をくっつけていきますが、その精度が悪いと隙間や段差ができます。
隙間や段差があると汚れが溜まり細菌が繁殖し、再感染してしまいます。そうすると、歯茎が腫れたり、噛むと痛み違和感が出てきて、再治療が必要になってしまいます。
場合によっては、感染が大きくなりすぎて抜歯になることもあります。
ある患者さんの奥歯の写真です。
この患者さんは、奥歯の痛みを主訴で来院されました。
昔に根管治療を行い被せていた歯ですが、奥歯に痛みがでて来院されました。検査したところ、根の先に膿が溜まっていることがわかったのと、銀歯に隙間がありました。
再治療が必要なので銀歯を外していきました。
銀歯の被せ物を外しました。
まだ中心には銀の土台があります。白い矢印のところが隙間で穴が空いています。黄色い矢印の部分は黒くなっています。白い矢印、黄色い矢印の部分は全部虫歯になっています。
さらに土台を外して、虫歯染め出し液で染色しました。
(歯と歯茎をしっかり明示するために、歯茎に糸を入れています)
歯の内部が染まっているのがわかります。虫歯になっている証拠です。
健康な部分は削らないように虫歯だけをしっかり取り除きます。
だいぶ綺麗になりました。
このまま治療を続けると唾液が歯の内部に入るので、ラバーダム防湿を行います。唾液には良い菌もいますが虫歯の原因菌もいます。
そのために、歯を補強するためにも歯の周りに囲いを作ります。
囲いを作っているところです。壁を作ってからラバーダム防湿を行い、内部の汚れをとっていきます。
(ラバーダム防湿については別の記事へ)
ここからやっと根管治療スタートです。
せっかく昔根管治療したのに最後の被せ物の精度が悪いと全部やり直しになってしまいます。
当然自分の歯の量も減ってしまい、抜歯のリスクは格段に上がります。
根管治療もとても大切ですが、被せ物もしっかりと精度の良いものをつけてもらいましょう。
被せ物の精度の確認や診査、精度の高い被せ物をして歯を長持ちしたいと調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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