ラバーダム防湿の有用性
投稿日:2022年3月3日
カテゴリ:虫歯治療
ラバーダム防湿
歯の根の治療にはラバーダム防湿が必須と言われています。
それは、ラバーダム防湿によって術野を綺麗な状態で治療ができるからです。
根の治療は細菌を可能な限り除去することで、治癒へ向かいます。
ラバーダムは、治療中に唾液が侵入することを防いでくれます。
これがとても大事なポイントです。他にも、舌や頬が治療中に動くのを抑制してくれたり、強いお薬を使用しても、お口の中に流れでないので、安全に使用することができます。
これは模型ですが、歯を一本露出させて、他の部分を覆っています。
お医者さんが行うお腹の手術をテレビなどで見たことがあると思いますが、それと同じようなものです。
術野のみ露出して、なるべく他の汚れている部分を出さない。このラバーダムを行うことで、優位に治療の成績があがります。
根の治療では、昔からラバーダムを使用した方がいいことがわかっていますが、保険のルールやコストや時間の問題でなかなか導入できないのが現状でした。今では、だいぶラバーダムを使用している医院が増えてきたと言われていますが、まだまだ実際に使用するまで至らないのが現状です。
当院では、以前より基本的には全ての患者さんにラバーダムの使用を勧めています。
そして、根管治療以外の虫歯治療でも使用するようにしています。
虫歯治療でここまでするのかと思われますが、虫歯治療をしっかりできなかったから、再度虫歯になって根管治療になっているのケースがおおいので、私は必要だと思っています。
虫歯治療をしっかり治すことで、再度虫歯にならないように、少しでも歯を長持ちさせるよう当院では努力を惜しみません。
虫歯治療
虫歯治療では削るときはラバーダムは必要ないですし、強いお薬を使用することは少ないし、細菌も侵入することは少ないですが、詰め物をする時はラバーダムが関係します。
詰め物は口の中で直接行うものも多いです。お口の中の湿度がとても重要です。
濡れている場所にセロファンテープがくっつかないように、歯が濡れてたり、湿度が高いとくっつきが悪いです。それが原因で、詰め物が取れたり隙間ができて虫歯になってしまいます。
しっかり乾燥状態を作って詰めることが精度の高い詰め物を作り、その歯を長持ちさせることができます。
根の治療の場合とは違って歯を何本か出して治療することが多いです。
大事なことは、しっかりと歯が濡れないようにして、詰めやすい環境を作ることです。
詰め物だからこそ私はしっかり時間をかけてなるべく丁寧に治療をするべきだと考えています。
お口の崩壊の流れ
全ての治療の始まりはもちろん歯磨きやフロス、歯間ブラシができていないことが多いですが、詰め物が綺麗に詰まっていないことも原因の一つです。
お口の崩壊の流れは、詰め物が不適合で汚れやすく、再感染して神経を取ることになって、次に根の再治療を行って、そして抜歯になって、ブリッジや入れ歯になってどんどん何本もの歯に負担がかかって、お口の中が崩壊していきます。
詰め物こそしっかりと時間をかけて治療を行いましょう。
虫歯が気になる、詰め物が気になる方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科院にご連絡ください。
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