親知らずのせいでできた虫歯の治療法

投稿日:2022年1月21日

カテゴリ:虫歯治療

親知らずは以前ブログでも紹介しましたが、磨きにくくてとても汚れやすいので虫歯、歯周病になりやすいです。

親知らず自体が虫歯になった場合は抜けば問題ありません。

しかし、親知らずのせいで隣の歯まで汚れてしまうと、大事な使っている歯が虫歯歯周病になってしまい、神経の治療が必要になったり、最悪抜歯になってしまいます。

なので親知らずが中途半端に斜めに生えてきて、汚れやすい環境なら虫歯や歯周病になる前に早急に抜いたほうがいいです。

いまだに親知らずを残したままにして虫歯になってから来院する方が多いので、本当に我々歯科医師の啓蒙活動のレベルが低く、皆さんに認知されていない無力さを感じ悲しくなります。

では、実際どのようになるかというと、丸のところが汚れて親知らずと手前の歯が虫歯になります。

このような状態で来院される方が本当に多いです。

この親知らずのせいで手前の歯が虫歯になった場合行う治療は、

まず親知らずを抜きます(黄色い矢印)。斜めに生えている場合は、移植や矯正治療で必要ない時以外は第一選択です。

次に、抜歯後の経過を見て歯茎が治ったところで、親知らずの隣の歯の虫歯を治療します。

しかし、この虫歯治療がとにかく難しいです。穴が開いているところが、歯の裏側なので、道具を入れることができません。のどの奥から治療することができたらいいのですが、当然不可能です。

基本的に歯の治療は上からしか削ることはできません。なので、歯をとても大きく削ることになります。

この写真の虫歯は親知らずのせいで虫歯になったものです。

親知らずはすでに抜いてあります。当院ではこのような虫歯は従来の大きく削るやり方ではなく、超音波の道具を使用して小さく削って詰めています。

普通の超音波の道具とは違い2段階に湾曲している道具を使用して、虫歯だけを削っていきます。

こうすることで歯の上の部分を削らずに虫歯だけを削ることができます。

水を出しながら、丁寧に削っているところです。

この2段階の道具とマイクロスコープを使用すれば、健康な歯を削らずに治療することができます。

削って虫歯を詰めたあとです。

最初の虫歯と比べてみてください。綺麗に治っています。

この治療はとても難しく60分から90分くらいかかります。その代わり、大きく削ることなく、回数も一回で治せるのでとてもいい治療だと実感しています。

親知らずや親知らずのせいで虫歯になった歯の治療で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。