根管治療の最初に行うこと
投稿日:2022年1月13日
カテゴリ:根管治療
根管治療は一般の歯医者さんでも行われているい、わゆる根の治療と言われているものです。
神経を取ったり、虫歯を削って根の中をお薬で洗浄し、蓋をして被せ物をする治療です。
この写真は被せ物の下に虫歯があり、被せ物がごそっと丸ごと取れてしまった患者さんの歯です。
歯のほとんどが黒っぽく変色しているのがわかります。虫歯によって歯がぐずぐずに溶けています。
虫歯の菌が住み着くと根の方まで進行し、膿を溜めることもありますし、歯自体が溶かされるので、被せ物がくっ付いていることができなくなって、取れてきたりします。
溶かされた部分は柔らかくなっているのでその上から被せ物を再度くっつけることはほぼ不可能です。なので虫歯を除去してから再度根管治療を行ってから、新しい被せ物を作成していきます。溶かされた部分が広範囲だとほとんど歯が残っていないことになり抜歯になります。なので、何度も治療はできないです。虫歯になったときに綺麗にすればいいとうい訳ではありません。
写真の上部に青い紐のようなものがありますが、これは歯茎と歯の境目をしっかり明示するために入れているものです。圧排糸と言いますが、これを入れて歯茎を軽く抑えて、歯が削りやすくしたり、補強しやすくしています。
この後は虫歯を削って、補強を行います。これを隔壁を作成すると言います。
歯の周りをしっかり覆えるようにすることで、外側から唾液の侵入を防ぐ効果があります。唾液にはいい菌もいますが、悪い菌もいるので、根管治療中に唾液が入ってきたら治療が成功率が下がります。台風なのに窓を開けてお掃除をしているようなもので、家の中がぐちゃぐちゃになったり、飛んできたものが家の中に入ってきて掃除なんてできたものではありません。まずはしっかり外側の準備をすることが大事です。
根管治療の前準備
根管治療はまずは治療する歯の虫歯を除去して、隔壁を作ってそこからラバーダム防湿を行い、消毒を行って綺麗にして初めてスタートします。根管治療にあまり力を入れていない歯医者さんは虫歯だけ除去して治療をスタートします。やはりそれでは後に結局細菌が繁殖して再治療や抜歯になる確率が上がってしまいます。
当院では根管治療や虫歯治療に特化し、一つ一つ丁寧に治療を行っています。
その場凌ぎではなく、少しでも歯を長持ちさせ、その歯をどれだけ使って長く持たせることができるか、これが大切だと思っています。
根管治療でお困りの方、虫歯が気になる方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院へご連絡ください。
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