細菌感染しているガッタパーチャポイント
投稿日:2021年12月31日
カテゴリ:根管治療
細菌感染の除去をする治療
「根の治療」「神経の治療」と言われる根管治療ですが、この根管治療、なにをやっているかと言うと、「歯の内部の細菌感染の除去」です。根の先の炎症、膿の袋と呼ばれる根尖性歯周炎の原因は、この細菌感染であり、簡単に言うと、「歯の内部の歯ブラシ」をしているだけと言っても過言ではありません。
しかし、この単純なことを、小さな歯の内部で行うのが異常に難しいので、根管治療が上手く行かずに、悩んでいる患者さんが後を絶ちません。
歯の内部から出てきたのは・・・
上顎の前歯に、この根管治療が必要な患者さんが来院し、実際に、歯の内部をキレイにするために、治療を施しました。すると・・・
内部からは、こんな異常に汚れた充填材料が出てきました。これは、ガッタパーチャポイントと呼ばれるものですが、最初は、もっとキレイなオレンジ色をしています。これが、こんなにも汚くなってしまうとは、歯の内部の細菌の感染力は、強いのでしょうね。
この根管治療が必要になった歯は、人間で言うところの、末期ガンです。つまり、抜歯にかなり近ずいています。この根管治療の重要性を知らずに、簡単に「神経の治療をしますよー。」言われ受けてしまい、後で取り返しのつかないことになり、困って来院される方も多いです。
根管治療なんて、文明の生んだ負の遺産にしか過ぎないので、受けないのに越したことはないです。なので、ちゃんと予防してください。しかし、残念ながら、努力不足により、そして怠慢のせいで、根管治療が必要になってしまったのであれば、必ず精度の良い根管治療を受けてください。このような治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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