複雑な歯の内部への根管充填

根の入り口が５個もあった右上の一番奥の歯

ある歯科医院から根管治療の依頼を受けた症例です。

これは、右上の一番奥の歯。専門的には「上顎右側第二大臼歯」と呼ばれる歯ですが、通常、この歯には３つ、多くて４つの根の入り口があるのですが、この歯には、なんと、５個も入り口があったのです。

先日、この歯に最終的な材料を入れる処置、専門的に言うと「根管充填」が終了しましたので、その治療中の写真を提示します。

この二つの根の入り口は、根の先でつながっていたので、このような、材料を２本入れて充填しまいた。この白いものは、「バイオセラミック系シーラー」と呼ばれるものです。

このオレンジ色の材料がガッタパーチャポイントと呼ばれるものですが、この材料は、熱を加えると、柔らかくなるので、この特徴を利用して、

熱を与え、柔らかくしたところを、上から詰めます。

さらに、残りの根管にも、材料を充填し、

治療が完了しました。

根管治療において、最も大切なことは、治療中に歯の内部に蔓延った細菌感染を取り除くことですが、この行程も無視はできません。精密であれば、それだけ成功率が高まると考えています。

このような、精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院