超音波チップで歯の内部をキレイにする

投稿日:2021年4月18日

カテゴリ:根管治療

根管治療の目的は?

歯の内部をキレイにして、根の先の炎症を治すことです。

専門的に言うと

根管内に侵入した細菌を除去し、根尖性歯周炎の治療を行うことです。

つまり、歯の内部のブラッシングをしているのです。

 

超音波チップがとても有効

この細菌感染の除去の方法にはいくつかあり、

機械的拡大

化学的洗浄

根管内貼薬

が挙げられます。

このうち、一番の主役は「機械的拡大」です。簡単に言うと、歯の内部をゴシゴシと雑巾掛けするようなものです。この機械的な拡大で一番の主役はニッケルチタンファイルなどの「リーマー・ファイル類」と思われがちですが。私にとっての主役は「超音波チップ」です。

金属製の細い棒を内部に挿入し、振動させ、歯の内部に入り込んが細菌を取り除きます。

実際の写真を提示いたします。

少しわかりにくいかもしれませんが、内部に棒が挿入されています。これが超音波チップですが、これを内部で振動させると、汚れが一気に取り除けます。

根管治療において、とても有効な器具です。

根管治療では、マイクロスコープにスポットが当たりがちですが(当然必要なものですが)、マイクロスコープでは、細かい汚れなどを確認することしかできません。マイクロスコープを用いた根管治療には、超音波チップが必要不可欠です。

柳沢歯科医院