露出した神経をマイクロスコープで確認
投稿日:2021年4月16日
カテゴリ:根管治療
虫歯が大きいと神経が出てしまう
歯の内部には、ゼリー状の軟組織「歯髄」が入っています。この歯髄が、患者さんにわかりやすく「神経」と呼ばれています。このゼリー状の組織は、虫歯が大きい場合、その虫歯を削り飛ばす際に、外側に露出してしまいます。これを「露髄」と呼びます。
マイクロスコープは出てしまった神経を確認するのに役に立つ
この露髄ですが、わかりやすい場合は良いのですが、露出している部分が小さく、肉眼ではわからない場合があります。実際に症例を見てみると、
虫歯が大きいケースです。
この部分を取り除いて、
取り除いて、
虫歯を取り除いた後、キレイになった部分をマイクロスコープで確認してみると、一部細かく、神経が露出しているのがわかりました。
人によるとは思いますが、この露髄を見逃してしまうことはあると思います。見逃すと、内部に細菌が侵入し、神経が壊死し、最悪、激痛が起き、抜歯のリスクが高まります。
露髄した場合には、残念ながら、根管治療が必要にはなってしまいますが(場合によっては歯髄保存療法をします)、マイクロスコープを用いることにより、小さな露髄をも確認することができます。
柳沢歯科医院
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