最終的な根の材料が治すわけではない

投稿日:2021年4月7日

カテゴリ:根管治療

根管充填とは?

歯の内部の根の管。専門的に言うと「根管」の内部の処置が完了した後に、材料を充填する行程の事です。充填する材料を「根管充填材」と呼びます。

様々な種類のものがありますが、主に使われるものは「ガッタパーチャポイント」と呼ばれるものです。上記のオレンジ色のものがそうです。

レントゲン画像では、このように写ります。大きくした根管の内部に、空洞なく充填することが大切です。

 

根管充填が治す訳ではありません

この根管充填。根管治療を締めくくる大切な行程ですが、この根管充填が、根の先の炎症を治す訳ではありません。根の先の炎症を治すのは、「歯の内部から細菌を取り除く行程」です。そのため、いくら根管充填が上手くいっても、根の内部が細菌だらけでは、根の先の炎症は治りません。逆に言うと、根管充填が上手く行っていなくても、内部の細菌がいなくなれば、根管治療は成功します。

もちろん、根管充填はキレイに、空洞なく充填できた方が良いです。しかし、根管充填が根の先に炎症を治す訳ではないのです。

レントゲン写真に惑わされないでください。大切なのは、根管充填する前の、細菌を取り除く行程なのです。

柳沢歯科医院