抜歯と宣告することも大切です

投稿日:2020年12月18日

カテゴリ:根管治療

残せるのかどうか、見て欲しい

患者さんは20歳代の女性でした。知人の歯科医院からの紹介でした。

紹介理由は「この右下の奥歯を残せるのかどうか見て欲しい」とのことでした。

実際の見てみると、

被せ物が装着されており、

歯周ポケットを測ると、

一部のみ、とても深い部分がありました。

このような状況の場合は、

1、歯の内部で問題が起きている

2、歯周病の問題がある

3、内部の問題と歯周病が繋がってしまっている

4、ヒビが入っている

のどれかの問題が起きています。術前には、どれかはわかりません。このような場合はどうするのか?まずは、根管治療から始めるのが定石です。

患者さんに説明し、被せ物を外し、根管治療を行うことになりました。

 

内部に穴ボコが空いていた

ラバーダムを施し、マイクロスコープで内部を見てみると・・・

穴ボコが空いていました。赤い部分がそうです。これは血液が見えるので、赤く見えます。

この部分をMTAセメントでこの部分を埋めましたが、残念ながら、深い歯周ポケットは治りませんでした。紹介元の先生を相談し、この歯は「抜歯」となりました。残念です。

この歯の奥に、親知らずが残っているので、この歯を移植することになりました。

もちろん、歯を残したいのは山々です。しかしながら、このようなケースのように、抜歯を宣告しなければならない場合もあるのです。

柳沢歯科医院