仮蓋をしないのはNG
投稿日:2020年12月4日
カテゴリ:根管治療
根管治療は「細菌の除去」をしている
一般的に「神経の治療」「根の治療」と呼ばれる根管治療とは、一体、なにをやっているのか?
答えは「細菌の除去」です。歯の内部に入り込んでしまったばい菌を取り除くことにより、歯とその周囲の組織の健康を保つ治療です。
仮蓋の役割
根管治療の治療と治療の間に、ばい菌が根の内部に入り込んでしまっては、元も子もないです。そのため、細菌が治療途中に入らないよう、仮蓋をします。専門的には「仮封」と言います。
これは出来るだけ避けたい「オープン」
そんな大切な仮封をしていない状態を「オープン」と呼びます。内部の出血や排膿が激しい場合に、内部の圧力が上がり、痛みが出ることを防ぐために、仮封をしないのですが、逆に言うと、細菌を歯の内部に入れ続ける行為なのです。
細菌を取り除くために行う根管治療なのに、オープンのままにして患者さんが帰る・・・
せっかく行った根管治療、意味がなくなってしまいます。
このような状態を「オープン」と言います。間違えなく、根管治療は、うまく行かない方向に向かっています。できれば、避けたいものですよね。
「患者さんの痛みをなんとかしたい」その気持ちで、オープンにするのでしょうが、確実に逆効果です。仮に痛みが引いたとしても、意味がありません。患者さんは、痛みが引いて、安心するのでしょうが・・・
この安心は、意味がありません。
実際に、私の経験上、オープンにしなくても、痛み止めで対応可能です。
オープンにして、根管治療を終えている患者さんがいらっしゃるとしたら、それは間違った方向に行っているかもしれません。
柳沢歯科医院
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