他院で抜歯と宣告された下の前歯
投稿日:2020年11月25日
カテゴリ:根管治療
穴が開いていて抜歯と宣告
患者さんは40歳代の女性。他院で、下の前歯に穴が開いている、との理由で抜歯と宣告され、当院に保存できないか、セカンドオピニオンを求めて来院されました。
診査の結果、歯茎の開けて、その穴をコンポジットレジンにて埋め、保存を試みることになりました。
まず、以前に装着されていたファイバーポストを削り飛ばします。
ファイバーポストを除去した後です。
歯の内部に開いている穴から、出血が見られます。(前医の先生が開けてしまった穴です。)
その穴から、器具を入れています。
この後、歯茎を切開し、反転させ、根の表面を確認すると、穴が開いているの、確認できます。
この穴を整え、
歯茎からの出血を止めて、
コンポジットレジンで埋めました。
この後、根管治療を行い、土台の処置を行いました。今後は、被せ物をして、治療終了です。
おそらく、多くの歯医者さんは、抜歯と診断する状況だと思います。術後にも、深めの歯周ポケットは残存します。しかし、私は、この状況で良しをしています。多少の歯周病の所見があっても、患者さんが保存を希望される場合は、残したいものです。
このような治療を希望される方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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