歯髄はこんな組織です

投稿日:2020年11月16日

カテゴリ:根管治療

左上の2番目の前歯の治療に来られた患者さん

患者さんは20歳代の男性です。左上の前歯の治療を希望され、来院されました。

他院で、虫歯により、神経をとります、と言われたそうです。

患者さんは、歯髄と呼ばれる何組織、俗に言う「神経」を残す治療を希望されましたが、診査を話し合いの結果、神経をとる治療、つまり、抜髄、根管治療を行うことになりました。

 

歯髄ってこんな組織なんです

麻酔をして、虫歯を取り除きました。その後、コンポジットレジンで、歯の部分が失われたところを補い、ラバーダムをして、根の内部にアプローチしました。

ニッケルチタンファイルで根の内部を大きくすると・・・

歯髄がキレイに取れてきました。神経と呼ばれる、歯髄と言う何組織は、こんな風になっているのです。

 

まとめ

このように、キレイに歯髄が取れてくるのは、個人的に初めての経験なので、ついついブログに書いてしまいました。

しかし、「神経を取り除く」イメージの根管治療ですが、大切なことは、「歯の内部を感染させない」ことです。

そのためには、虫歯などの感染源をマイクロスコープを用いて、可能な限り取り除き、ラバーダムをして、感染を防ぐことが、根管治療の成功にもっとも大切なことです。

柳沢歯科医院