外科的歯内療法の説明
投稿日:2020年11月2日
カテゴリ:根管治療
根管治療では治らない場合がある
いわゆる神経の治療、根の治療と呼ばれる根管治療。やっていることは、「根の内部に入り込んだ感染を取り除くこと」、目的は「根の先の炎症の治療と予防」です。
つまり、歯の内部をキレイにして、根の先の健康を取り戻そう、と言うことをやっています。
しかし、歯の内部はとても複雑なので、全ての細菌感染を取り除くことができない可能性があることが、科学的に証明されています。
取りきれない場合は外科的に対応
そのような場合には、外科的にその汚れを取り除くしかありません。
方法としては
・根の先を切り取り、汚れを一緒に取り除くこと→歯根端切除術
・歯ごと汚れを取り除く→抜歯
第二大臼歯と親知らずは、奥過ぎて、また、口の内部の形の問題点から、口の中で根の先をカットすることができないので、一度歯を意図的に抜いて、口の外側で歯根端切除術を行い、もう一度元に戻す、と言うことを行います。これを「意図的再植術」と呼びます。
これらの外科的な方法で対応します。
まとめ
根管治療が必要になった歯は、人間で例えるなら進行ガンです。それくらい症状は進行しています。そのため、ガンを全て取りきれないのと同様に、全ての感染を、根管治療で取りきれる保証はどこにもありません。ですので、全てのケースで、根管治療を終えた後、外科的な治療が必要になる場合があるのです。
「いくら根管治療をしても治らない」という悩みを抱えている方がいらっしゃるかと思いますが、それはすでに、根管治療だけでは取り除けない細菌感染が原因かもしれません。このような場合、外科的な治療が必要になります。
このような治療を希望される方は、ぜひご相談下さい。
柳沢歯科医院
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