歯茎の腫れから、即入院 の事実から思うこと

投稿日:2020年8月7日

カテゴリ:根管治療

80代の女性 歯茎の腫れから即入院

当院に通っている80代の女性の患者さん。痛みや詰め物が取れた、などの問題が起きた時のみに来院させる患者さんでした。そんな彼女が、先日歯茎の腫れで来院さらました。見てみると、下の奥歯の感染が原因で、顎にテニスボールくらい腫れていました。話を聞くと、2ヶ月前に脳梗塞で入院したそうです。

これらのことから、入院で体力が落ち、免疫力が低下し、感染に反応して歯茎が腫れ、問題が起きたと考えられます。

この状況を放っておくと、炎症が広がり、顎の内部にある空間に膿が広がり、最悪の場合、気道を圧迫し、窒息死する可能性もあります。これを、蜂窩織炎と呼びます。

恐ろしいですね。

幸い、近所の総合病院を紹介し、入院しました。これで、一安心ですね。

 

口腔内の感染は早めに叩くべき

この高齢の患者さんの一件から思うこと、それは「口腔内の感染は早めに叩くべき」ということです。痛くなければ放置、という患者さんが多いとは思います。しかし、歯科治療は痛いかどうかは関係ありません。もちろん痛くないことに越したことはありませんが、歯科の治療の本質は「感染」です。痛くなく感染が進むことは多々あります。そして、それは時限爆弾がなのです。体調が悪くなったとき、そして免疫力が低下した時に、爆発し、激痛や強い腫れ、という形で現れてきます。早めに、感染は叩いておきましょう。

 

感染の除去治療の代表例「根管治療」

この感染で起きる口腔内の疾患が「根尖性歯周炎」です。そして、この感染症の解決治療が根管治療です。精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院