MTAセメントについて
投稿日:2019年12月4日
カテゴリ:根管治療
今回はMTAセメントについて書きたいと思います。
これは、MTAセメントを練っているところの写真です。
これまでも、多くのブログでも書いていますが、改めてどのような時にMTAセメントが有用なのか、書きたいと思います。
根管充填
最終的な材料を根の内部に充填する工程を「根管充填」と呼びますが、この根管充填のための材料として用いることがあります。特に、根の先の穴が大きくなってしまっている時、細長い根管に充填するとき、などの使用します。
パーフォレーションリペア
歯の内部、いわゆる根管系の内部のどこかに、人工的に穴が空いてしまっている場合に、その穴をMTAセメントで埋めます。この材料のおかげで、抜歯になるリスクを格段に減らせることができるようになりました。
逆根管充填
根の先をカットする手術「歯根端切除」を行った後、根の先から逆に材料を詰める処置を「逆根管充填」と呼びますが、この際の材料として用います。
歯髄保存療法
虫歯が大きいなどの理由で、歯髄が露出してしまった場合に、その歯髄を保存するために、MTAセメントにて歯髄を覆います。この処置を、歯髄保存療法と呼びますが、この治療の成功率も、MTAセメントを用いることにより、格段に上がりました。
まとめ
このように、MTAセメントを用いることにより、従来では失敗に終わりやすかった治療の成功率を、格段に改善できるようになりました。MTAセメントが開発され20年以上が経過しているので、最新だとは思いませんが、日本ではいまだにうまく使える歯科医師は少ないように感じます。
このような、素晴らしい材料であるMTAセメントを用いて歯内療法のできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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