神経を残す治療
投稿日:2019年7月30日
カテゴリ:根管治療
神経を取る治療
むし歯が大きい、痛みがある、などの理由で歯髄と呼ばれるゼリー状の組織を取り除く抜髄処置を受けたことのある方は多いかと思いますが、この治療は歯を守る上で大切なことですが、できれば避けたい治療であることは間違えないです。
理由は、「歯の寿命が短くなる確率が高くなるから」です。
神経を残す治療
しかし、近年のテクノロジーの進歩により、今まで取り除いていた神経を保存できる可能性が高まっています。今回は、この治療を行った1症例を提示したいと思います。
術前のレントゲン写真です。一番奥の歯の右側にむし歯があります。診査をし、神経を残せる状況を判断したため、もしも、必要であれば、神経を残す治療をする予定で、治療を始めました。
ラバーダムをして、内部のむし歯を確認しています。
むし歯を取り、
むし歯の部分を染め出して確認し、
神経が出そうなので、もう、あえて神経を出すために、新しい滅菌したバーに変え、
神経を露出させます。
見えているのが神経です。
この後、滅菌した綿球に滅菌精製水をしたし、圧迫止血します。
10分後、止血が確認できたので、
MTAセメントで出た神経を覆い、
完了したところです。
術直後のレントゲン写真です。
まとめ
この治療は、確実な治療ではありません。なぜなら、神経が露出するほど深いむし歯があるからです。治療後、神経が炎症を起こし、しみる、痛い、などの症状が出ることはあります。しかし、それでも、テクノロジーの進歩により、この治療の成功率は格段に上がっています。この治療は、以前の神経を取り除くものと比較しても、費用が安く、歯にとっても健康的です。
それでも、神経を取り除く治療の方が一般的ですが、このような神経を保存する治療のできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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