左下奥が腫れて咬めない患者さん
投稿日:2019年7月14日
カテゴリ:未分類
左下奥歯から膿が出ていた歯を見ると・・・
患者さんは70代の男性で、左下の奥から膿が出ていて、違和感があり咬めない、とのことで来院されました。診査をすると、深い歯周ポケットがあり、歯茎から膿が出てきまいた。その後、レントゲン写真を撮影しました。
今回はこのレントゲン写真からわかる、この歯に施された被せ物の精度の悪さと、こうならないためにないが必要なのか、について説明致します。
全くフィットしていない被せ物
撮影したレントゲン写真です。被せ物が歯にまったくフィットしていません。
わかりづらいと思うので、丸で囲みました。この部分がレントゲン上でもはっきりわかるくらいあっていません。
なにが悪いのか?
歯に被せ物をするのは、腐った皮膚をはがしてに人工の皮膚を作るのと同じことです。被せ物と歯に隙間があるということは、人工の皮膚に穴があいているのと同じです。すると内部に細菌が入りますので、内部で問題が起きるのは当然ですよね。また、水分が入り込むので、土台の接着を壊すので、内部で歪みが生じます。咬む力にも対応できなくなるので、土台となっている歯が壊れてしまいます。
このように、被せ物の段差があると、土台となっている根に問題が生じる可能性があります。
精度の高い被せ物を作るために
マイクロスコープが必須です。顕微鏡がない歯科治療は、ミジンコの観察を肉眼でやっているのと同じなので、見えません。そのため、精度の高い治療はできません。
また、マイクロスコープを使いこなす技術が必要です。当然なのですが、他の医院のホームページを見ると、置いてあることだけ書いてあり、実際に使えるの?と疑問に思うことがあります。置いてあるだけではダメです。使いこなすことです。
そして、私が負けないと思うことは、根性です。特に、被せ物の型取りの時に感じます。この型取り、精度の良いものをするとなると、大きな忍耐が必要です。なぜなら、確実に型取りできるまで、やらなくてはならないからです。型取りは、みなさんが思っている以上に忍耐が必要であり、この部分は自他共に認めるところだと思います。
まとめ
今回は、被せ物の精度について、説明致しました。根性論をお話ししてすみません。しかし、非常に必要なことです。歯科の治療で大事なことは「患者さんの見えない部分をいかに誠実に、自分に正直に行うか、精度をあげるか」です。このような治療を受けることのできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
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