抜歯寸前の歯を矯正治療で保存する症例
投稿日:2017年9月10日
カテゴリ:未分類
根だけになってしまった歯は抜歯が適応
ある症例を提示します。
レントゲン写真で左から2番目の歯、左上4の治療を行うため、以前から装着されていたかぶせ物と土台を取り除きました。すると・・・
このように、虫歯になり、根だけになっていました。これでは、たとえ、かぶせ物を作ったところで、根にヒビが入ったり、かぶせ物が取れてしまったりと、トラブルが起きる可能性が高いため、抜歯と診断することが多いです。
歯を保存しやすくするための矯正治療
このようなトラブルの起きやすい根だけになってしまった歯を、上に引っ張り上げ、長持ちさせる方法があります。これが、矯正治療、別名「エクストルージョン」です。この歯にも、この処置を行いました。
きれいにした歯に、
このような装置を取り付け、ゴムで上に引っ張り上げます。すると・・・
1ヶ月後、歯が、歯茎から出ているにがわかると思います。この、「歯茎から出ていること」が、歯を守るためには、とても重要なのです。
実際の動画を提示致しますので、ご覧ください。
まとめ
矯正治療と言うと、銀色の装置をつけ、全体的な歯を並べるイメージがあるかとは思いますが、このような「歯を保存する」ために行う矯正治療もあります。この治療を行うことにより、咬む力に対しても抵抗性が増し、この歯の寿命を格段に高めることができるのです。
当院では、このような「歯を抜かないための矯正治療」を積極的に行っております。このような治療を受けることのできる歯科を調布市でお探しの方は、ぜひご相談ください。他院で抜歯と診断された歯を残すことでができるかも知れません。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■