歯みがきの状態が型取りの精度に影響する

歯磨きがうまくできていると歯茎の状態が良くなる

歯垢が付いていると、歯茎が炎症を起こします。この炎症により、歯茎は腫れ上がり、出血しやすくなります。この歯垢を歯磨きにより取り除くと、歯茎の炎症は治まります。歯磨きにより、歯茎の状態を良くすることができます。

歯茎に炎症があると型取りがうまくできない

粘土のような材料で型取りをしたことがある方も多いと思いますが、歯茎に炎症があると、つめ物やかぶせ物の型取りの精度が落ちます。逆に言えば、歯磨きをきちんとして歯茎の炎症を治せば、精度の良い型取りができるのです。

型取りをする直前の歯と歯茎の状態。炎症が全くなく、歯茎はきれいな状態を保っています。この状態で型取りをすると、その精度は上がり、結果、精度の良いかぶせものを作ることができます。

歯茎に炎症のある状態。形を整えた歯の右側が赤く腫れ上がっているのがわかると想います。歯磨きがうまくできず、歯垢が溜まり、歯茎に炎症がおきています。この状態では、精度の良い型取りはできません。

患者さんの歯磨きが我々の仕事を手伝ってくれる

写真を見れば、歯茎の炎症の有無は明らかですが、歯茎の炎症を治すのは、他でもない、患者さんの歯磨きです。つまり、患者さんの上手な歯磨きが、我々歯科医師の型取りの精度を高め、手伝ってくれるのです。

まとめ

この動画は、ある患者さんのかぶせものの型取りをマイクロスコープで拡大し、型取りが精密にできているかどうかを確認しているものです。この型取りは、ある著名な先生に教えて頂いた方法で行っていますが、その先生は、世界的に有名な先生からも一目を置かれている先生です。この型取りの動画を見た先生、技工士さんからは、「うまい」や「末恐ろしい」、「今までの印象の中で一番うまい」などの言葉を頂いておりますし、自分でも、これほどの型取りを行っている歯科医院はなかなかないのでは、とも自負しておりますし、実際、ほとんど見たことがありません。

しかし、この型取りも、患者さんの上手な歯磨きあっての精度の良い型取りです。そのため、患者さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

歯磨きは、もちろん、自分の歯を歯周病や虫歯から守るものではありますが、実は、我々の仕事をやりやすくする環境作りの手助けでもあるのです。

いつも、がんばって歯磨きして口の中をきれいにして頂いている患者さんに、心からありがとうございます、と言いたいです。いつもありがとうございます。

柳沢歯科医院