マイクロスコープを用いた抜歯
投稿日:2017年7月13日
カテゴリ:未分類
難しい抜歯とは?
親知らずの抜歯も難しいですが、もっと難しいケースは、華奢な曲がった歯や入り組んだ歯を抜いているの最中に、途中で折れて、根の先が残ってしまうような場合です。
なぜ難しいのか?
内部が見えないからです。歯が存在していた部分は穴になりますが、その穴の中は光が入りにくいです。さらに、術中の出血により、術野の視界も悪くなるので、より一層、処置が難しくなります。
そのような時にはどうするのか?
歯茎をめくり、骨を削り、取り出しやすい環境にして、抜歯を行います。しかし、この方法の最大のデメリットは、身体にとってのダメージが大きいこと、さらに、その後インプラントを希望した場合、その部分に骨がなくなるので、インプラントができない場合があるのです。
デメリットを少なくする「マイクロスコープを用いた抜歯」
これらのデメリットを解消できる方法が「マイクロスコープを用いた抜歯」です。
よく見える
マイクロスコープを使うと、残った根の先の状況がはっきりわかるので、確実に処置ができます。
ダメージが少ない
そのため、歯のみを削りとることができるので、歯茎をめくったり、骨を削る必要がなくなるため、身体にとってもダメージは少なくてすみます。
短時間で終わる
また、処置が確実なため、短時間で抜歯することができます。以前の抜歯では、かかる場合には、1時間ほど時間をかけて抜歯することもありましたが、この方法なら、格段に治療時間を短くできます。
実際の症例
この方法で抜歯した症例を提示致します。
左上の歯茎が腫れたとのことで来院された患者さん。根の状態を確認すると、根にヒビが入っています。保存不可と診断し、抜歯を行いました。
抜歯の最中に根の先が折れてしまったので、
マイクロスコープも用いて、根の先のみを削り、小さくして、
歯周ポケットの深さを測定するプローブで根を骨からはがします。
骨からはがれたら、取り出します。
実際の処置の動画を提示致しますので、ご覧ください。
まとめ
当院では、おそらく、通常ならば、難しいと思われる抜歯も、マイクロスコープを使うことにより、簡単に済ますことができます。
このような抜歯をする場合に、低侵襲で、確実で、早く終わる処置をできる歯科を調布市でお探しの方は、ぜひご相談ください。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■