左上7 根管内の感染の除去と閉鎖根管の診断

投稿日:2017年7月8日

カテゴリ:根管治療

強い汚ればクラウンの内部に入り込んでいた左上7

今回のケースは、クラウンを外すと、内部に激しい汚れが入り込んでいた症例です。

これが、クラウンの内部の汚れです。この汚れを取り除きます。

これが汚れを取り除いた後の写真です。

このあと、隔壁を作り、前回の治療は終了しました。

 

今日はこの歯の根管内の感染の除去

今日は、ラバーダムで無菌的な環境を作ったあと、根管内の感染の除去に取り掛かりました。

根管の内部の感染の確認です。

この汚れを超音波チップで取り除きます。

汚れをある程度とったあと、根管内を殺菌作用の強い次亜塩素酸ナトリウムで洗浄します。

この作業を繰り返し、きれいになった根管です。

マイクロスコープで根管内を観察したところ、根管の先まで器具が到達しない閉鎖根管であったため、可能な限り歯の内部をきれいにします。

実際の処置の流れを動画で提示致します。

次回の治療では、きれいにできた根管内の空洞を封鎖する目的で根管充填を、さらに同日にコンポジットレジンで支台築造を行う予定です。

 

まとめ

今回のケースでも、マイクロスコープが力を発揮した症例と言えます。歯の内部を拡大して感染を取り除くこと、どの根管も閉鎖根管であると診断すること、ともに、マイクロスコープがあるからこそ、精度よく行うことができます。

やはり、根管治療を行う上でマイクロスコープは手放すことはできません。必要不可欠です。

柳沢歯科医院