再根管治療が必要になった歯のカリエス
投稿日:2017年6月15日
カテゴリ:根管治療
根管治療の失敗の原因は細菌感染
根管治療とは、その歯の内部にはびこった細菌感染を取り除く治療です。根管治療の失敗の原因は、その細菌が治療後に再感染することです。その再感染が起こると再根管治療が必要になります。
今日は再根管治療が必要になる歯の内部が、どのようになっているかをお伝え致します。
左下7の再根管治療スタート
歯茎の腫れを主訴に来院した患者さんです。診査をし、再根管治療を始めました。
術前のレントゲン写真です。根の先に黒い影がありますが、これは歯の内部の感染が原因で、根の先の骨が溶けてしまっている像です。
術前の口腔内の状況です。歯茎が腫れています。
クラウンを除去し、マイクロスコープを用いて、内部にあるメタルコアを外しています。
メタルコアを外した後の写真です。衝撃的なほど歯が黒くなり、虫歯になっているのが良くわかります。この細菌の塊である虫歯を取り除きます。再根管治療の必要な歯は、これほどまでに、汚れが進行しています。
虫歯を取り除いた後の写真です。きれいになっているのがわかると思います。
この部分に人工の壁「隔壁」を青い色のコンポジットレジンで作りました。
実際の治療の動画を提示致しますので、ご覧ください。
ここで、今回の治療は終了します。次回から、ラバーダムをして根管内にアプローチします。
まとめ
再根管治療を行う歯の内部は、このように衝撃的な衝撃的な汚れがはびこっていることが非常に多いです。歯茎が腫れてしまうのも、うなずけます。
このような汚れを、マイクロスコープを用いて取り除くことが、根管治療の成功には欠かせません。
柳沢歯科医院
■ 他の記事を読む■