頭蓋顔面劣成長症候群の症状 姿勢の悪化による全身バランスの狂い

投稿日:2017年4月21日

カテゴリ:小児矯正

頚椎の歪みが全身のバランスに悪影響

首の部分の背骨を「頚椎」と呼びますが、この頚椎が歪んでしまう姿勢の代表例が「猫背」です。猫背になると、身体は自然と頚椎の歪んでいる全身のバランスを保とうとし、腰椎(腰の背骨)を歪ませます。(この身体の反応をロベットリアクターと呼びます)

腰が歪むと、当然、その下にある骨盤や膝のバランスも悪くなるため、結果的に全身のバランスが狂います。頚椎の歪みが全身の歪みにつながるのです。

頭蓋顔面劣成長が頚椎の歪みにつながる理由

では、なぜ、頭蓋顔面が成長不足だと、頚椎が歪むのでしょうか?それは、舌の位置と呼吸に関係があります。上顎の成長が悪いと、上顎には舌が収まるスペースがありません。そのため、舌は下方向に下がらずを得ず、気道を塞ぎます。

気道が塞がれると、呼吸しづらくなるため、身体は、自然と首を後ろに倒します(人工呼吸の気道確保を想像してください)。しかし、これでは前が見えないので、今度は首を後ろに倒したまま前を向きます。こうなると、猫背になるのです。

このように、頭蓋顔面劣成長だと、舌が気道を塞ぐため、結果、呼吸をしやすいように頚椎が歪んでしまう姿勢のなるのです。これが、頭蓋顔面劣成長が原因で起こる頚椎の歪みのメカニズムです。

まとめ

このように「頭蓋顔面劣成長→上顎にスペースがなく舌が下がる→気道が塞がれる→気道を確保するために首を反らせる→前を向くために猫背になる→頚椎の歪み→腰椎の歪み→全身バランスの悪化」という負の方程式が成り立ってしまうのです。

頭蓋顔面の劣成長は、全身バランスへの悪影響を及ぼすのです。

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