顕微鏡を使った歯石除去

投稿日:2017年3月28日

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こんばんは😆

サッカー日本代表、タイに完勝しましたね😊これで、次のワールドカップにまた一歩近づきましたね。ここで満足せずに、本大会で良い成績を残してほしいものです。

今日は、顕微鏡を使って歯石を取り除いた症例を紹介します。歯周病の治療には、再生療法や食事や運動の指導など、様々な側面がありますが、大部分は、「歯についた汚れを取り除く」ことです。その汚れを患者さんが取り除けるものはブラッシングで、取り除けないものは歯科医師や衛生士が取り除く、といった治療です。今回の症例では、右上の一番奥の歯の裏側についた、ブラッシングでは取り除くことのできない深い歯周ポケットに入り込んだ汚れを取り除きました。

治療前の写真です。右上の一番奥の裏側を顕微鏡で見ています。

歯の表面に振動を当てる器具で、この部分にある深い歯周ポケットを掃除しています。

少し触るだけで血が出てきます😣炎症が起こっている証拠です。しかし、患者さんは痛くも、かゆくもありません。これが歯周病が「サイレントキラー」と呼ばれる所以ですね。さらに震度を当てていきます。すると・・・

ポケットの中から黒い物体が出てきました。歯石です。さらに掃除を続けると・・・

また、歯石が出てきました。

今度は細いのが出てきました。

今日、一番の大物が出てきました😳

歯周病になっている歯からはこんな汚れがたくさん出てきます。日常茶飯事です😣

この状態を放っておくとどうなるか?歯を支える周りの骨がなくなって、最終的に歯が抜けてしまいます。それだけならまだ良いです。歯周病は痛みが出ないで、持続的に炎症が起こっている病気。つまり慢性炎症です。これが身体には厄介者で、近年、歯周病を放置していることが、脳梗塞、心筋梗塞、認知症やアルツハイマーの原因になり得ることがわかってきました😳

つまり、今回の症例は、これらの重い病気の始まりなのです😳

患者さんは痛くないので、自分が歯周病なのかわかりません。そのため、日頃から歯科医院に通って、定期的に検査を受けて、掃除をしてもらうことがとても大切、そして、毎日のブラッシングが同じく大事になってきます。

定期的な歯科医院での掃除、毎日のブラッシングは、歯だけではなく、「命を磨いている」と言っても過言ではないのです。みなさん、歯医者さんに通いましょう😀