かぶせものの下から嫌な匂いが続いている

投稿日:2024年10月21日

カテゴリ:根管治療

概要

10数年前に入れた銀歯のあたりから嫌な匂いが続いているとの主訴で来院された患者さんです。

以前まではあまり自覚はなかったそうなのですが数日前より匂いが気になり始め、ブラッシングや

マウスウォッシュなどを使用しても変わらないとのことでした。

レントゲンでの検査により、根の先に膿が蓄積していることが分かりました。

患者さんと話再根管治療を行っていくこととなりました。

かぶせものの下がどうなっているか見たことありますか?

一部分から嫌な匂いがしている際に考えられることは

①中が汚染されていることによる汚れからの匂い

②かぶせものが不適合となり、歯の間にプラークが沈着している場合

③根の先に膿があり、それが口腔内に溢出している場合

などが挙げられます。

銀歯のかぶせものが古くなり、すり減って凹凸が少なくなっていることもわかります。

銀歯を除去すると接着していた面は汚れており、黒ずんでいるところもあります。

これはただ接着剤が古くなり汚れがついているのではなく、虫歯が再発・進行している状態です。

いわばかぶせものがたまたま取れなかっただけで中はどんどん歯を蝕み、

汚れや感染を蓄積していたのです。歯周病や虫歯に対する菌が多く繁殖し、

その代謝物を残していくので匂いがいつ出てきてもおかしくないですよね。

土台を除去したのち、虫歯を検知する液にて染め出しをしています。

先ほどの液を水で洗浄すると、こんなにも虫歯が広がっていました。

失われていく歯の量も多くなりました。ここまで広がっていても

被せ物や土台は取れず、ましてや痛みも生じずにおいという症状しかないことが

本当に多くあります。

歯をなるべく保存したい方、今些細かもしれないけれど症状や違和感を感じている方は

歯科医院にて適切な検査や診断、治療を受けることをおすすめします。

マイクロスコープでの根管治療や虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方

は柳沢歯科医院にご連絡ください。